2016_7 校友会総会 報告

熱田mini27月2日・3日に開催された、校友会総会・MSBサミットならびにに地域フォーラム「アート&デザイン2016愛知」 ~おわり の はじまり そしてMIRAI に参加してまいりました。

名古屋能楽堂 内部

名古屋能楽堂 内部


地域フォーラム「アート&デザイン2016愛知」は、大江宏設計の名古屋能楽堂にて開催されました。オープニング SPECIALとして能楽師 和泉流狂言方 十四世 野村又三郎さん の格の高い狂言が披露されました。本日オリジナル演目との事こと。
狂言mini
まずは、「なるほど・ザ・城と能舞台」と題して、日月会会員であり竹林舎建築研究所代表の木岡敬雄氏より、能舞台の成立から名古屋城まで、室町時代に始まるものつくりのはじまりが語られました。名古屋城には、能舞台は2箇所あり、公的な舞台は土間で、家族用の舞台には床が作られていた。其れは能の成り立ちからきている・・・。謎解き的に講演は進行しました。

第二部は、「エゴからエコへ、そしてエネに向う自動車デザイン」と題してトヨタを中心としたものつくりの中で、デザインを切り口に自由闊達に活躍する先輩たちの思い出話とMIRAIについてシンポジウムが行われました。車の街名古屋を感じる元気いっぱいのお話です。

稲垣典世氏(トヨタ自動車(株)先進技術開発カンパニーデザイン開発部 主査)

片岡祐司(名古屋芸術大学デザイン学部教授)

木村徹(川崎重工業(株)MC&E チーフ リエゾン オフィサー)
sinpo1mini
建築のデザインは、詳細な部品の成り立ちから機能までエンジニア領域も含め掌握し、模型などでの検証も含め自ら行います。それに対して工業デザイナーは、エンジニアリング中心にデザイン自体を分業していきます。デザイナーが引いた線がクレーモデラーの協力 によって初めてデザインとして立ち上がってくると。
丸っこい車の登場は、ツールの変化によってデザインが変化して来たからだとの指摘もありました。私は、ニワトリが先か卵が先かとは思いましたが。
未来のバイクのプレゼンテーションの後、「明日の常識今日の非常識」変化への対応力の大切さを締めの言葉に、閉会しました。

翌日、MSBサミットと総会が行われました。「熊本地震への支援報告」に続いてのディスカッションでは、兵庫、宮城、熊本の支部の代表の方が被災経験を語り、災害に対して校友会は何ができるかグループディスカッションが行われました。ここでの協議は、今後の本部会議に反映されます。
サミットmini
総会mini
2日間に渡る、年に一度の校友会最大のイベントは、盛況の内に閉会となりました。

以上 21期・会長 酒向 昇

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第12回フォルマ・フォロ・セミナー報告

IMG_50934月16日(土)、林美樹さん(16期)を新宿サテライトに迎え、第12回フォルマ・フォロセミナーを開催しました。

対談:江原久紀(左官職人)
司会進行:鈴木明(武蔵野美術大学教授 10期)

日月会主催:フォルマ・フォロセミナー第12回のお知らせ

2013 年、建築女子4 人で「くさる家に住む。」を出版された林さん。”ダーウィンが来た”の鳥の巣のように小さく循環することを目指し、住宅を作っていると、話始められました。
 1.近くの山の木を使う
 2.職人技術を未来につなぐ
 3.つくるプロセスを共有する
職人さんとお施主さん交えて、必ず上棟式を行なう林さんのポリシー。
自分がこうしたい、と言って設計するのではなく職人さん達の協業によって良い家が造られるという話をされました。

右:林美樹さん 左:江原久紀さん

右:林美樹さん
左:江原久紀さん


お二人の対談。
江原さんは、マガモ農法で作られたわらを使って土を醸成させると、セルロースが多く残り強い壁になると言った、ケミカルな話も交えながら、職人として漆喰を平に塗るロマンを語られました。
お持ちいただいたコテ

お持ちいただいたコテ


その後、実演タイムには、学生さんや、卒業生の方達がこまい掛けと土壁塗り体験をしました。
短い時間ではありますが、セミナーでの実演は、初めての企画であり大変盛り上がりました。
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ムサビ建築ゆかりの方をお呼びして開催してきたフォルマフォロセミナーも12回となり、
これからの展開が楽しみです。
林さんを中心に和やかな懇親会が行われました。
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以上 21期・会長 酒向 昇

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2016_4  平成28年度進路相談会

恒例の進路相談会を開催しました。

研究室と共催、司会は小林先生にお願いしました。

研究室と共催、司会は小林先生にお願いしました。


3年生を中心に40名近い学生が参加しました。
今年のパネラーは、以下の6名

緑川雅之(槇総合計画事務所勤務)
山村尚子(一級建築士事務所すずき代表)
小倉壮平(「NPO法人 いわむろや」事務局長(理事))
太田 遼(美術家)
下田直彦(東環境・建築研究所勤務)
豊島浩太郎(大林組設計部勤務)
パワポにて、先輩が自らの考えや体験談を語ってくれました。

緑川さん(28期)

緑川さん(28期)

槇先生にあこがれ、アルバイトとして門を叩いたところからの話をして頂けました。
山村さん(39期)

山村さん(39期)

手塚事務所に勤め始め、その後、夫婦で事務所を構えた話をされました。
小倉さん(39期)

小倉さん(39期)

山村さんと同期、長尾先生の岩室アートサイトをきっかけに現在のNPOの活動に到る話をして頂けました。
太田さん(41期)

太田さん(41期)

建築の心をベースにしたアート活動の始まりと現在について語って頂けました。
下田さん(47期)

下田さん(47期)

東事務所に勤め、現在の仕事やアトリエの仕事について説明して頂けました。
豊島さん(46期)

豊島さん(46期)

アトリエに対して、ゼネコンに就職するには、ゼネコンの仕事とは、解りやすくアドバイスしてくれました。

解りやすい資料と解説によって、例年になく理解が深まった会になったと感じました。

日月会会長 さこうのぼる

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2016_4 平成28年度 入学式

新入生の皆様、武蔵野美術大学建築学科に入学おめでとうございます。日月会を代表して、4月4日に鷹の台キャンパスで行われた入学式に参加しました。あいにくの雨模様ながら例年になく参加者の多い入学式でした。

例年より多くの入学生とその父兄

例年より多くの入学生とその父兄

式典が終わる頃には、雨もあがりました。

式典が終わる頃には、雨もあがりました。


ムサビ恒例の演出された入学式です。巨大な半紙に武蔵野美術大学と題字を書いています。
題字
花吹雪
サークル勧誘も盛んです

サークル勧誘も盛んです


場所を移して、建築学科の専任教授の祝辞に続き、祝辞を述べさせて頂きました。
DSC00050
父兄交えた懇親会、80人の入学生に対し倍以上の参加者がありました。最高入場者数です。
入学祝いの乾杯を行なう布施教授

入学祝いの乾杯を行なう布施教授

会場に入りきらない参加者

会場に入りきらない参加者

新入生のみなさん、ご両親様、本日は、ご入学おめでとうございます。みなさんは本日、学問としての建築を学び始め、長い建築人生を踏み出そうとしています。
 美大の建築学科の学生は、先生たちと必至になって設計課題に向き合うことが最も中心的な学習です。その中で、解決すべき事が何で、どう解決するかという事を見つけて行き、それをあるかたちに残す訓練を積み重ねて下さい。広い意味での問題解決プロセスのトレーニングです。これが、一生使える創造力を、心の中に築くことになります。そして、これが、皆さん美大卒業生の重要なスキルになります。
 もう一つ大切な事があります。それは、ムサビの中で美大の空気を身体にしみ込ませることです。
私は会長3年目になりますが、その3年間の経験の中で解った事があります。会って話をする機会が増えた先輩・後輩の卒業生は、皆、他学科の仲間や芸祭などを通じて美大生の自由な気分を醸成させてきています。それが社会に出た時に、状況に流されない強さとなって現れています。皆さんもそうなるために、是非学校で色々な事をして下さい。そして社会に出る時には、堂々と「美大出身」ですと言って下さい。
 みなさんのこれからの4年間が実り多い日々となられますよう、心よりお祈りいたします。

日月会会長 酒向昇(21期)

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2016_3 平成27年度 卒業式

年々多くなる参加者

年々多くなる参加者

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
今日から日月会正会員となり、私たちの仲間いりをしたことをお慶び申し上げます。
視で2

建築学科の授与

建築学科の授与

日月会の代表として、全体の卒業式、建築学科学部の卒業式と建築学科大学院の卒業式及び懇親会に参加してきました。
午前中は、全学の卒業式が体育館で行なわれました。
今年は、各学科代表の授与時に学科の教授が祝いの水墨画を書くという趣向。
建築学科は菊池先生が八ヶ岳の絵を描きました。

エンディングの竜

エンディングの竜


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その後、学科の卒業証書授与式に移りました。
研究室毎に代表に卒業証書が授与されました。
教授陣

学科主任 布施教授より暖かい祝辞が述べられ、卒業生代表の奥泉さんが答辞を述べました。

布施教授の祝辞

布施教授の祝辞
[caption id="attachment_3189" align="aligncenter" width="480"]答辞を読みあげる奥泉理佐子さん 答辞を読みあげる奥泉理佐子さん

その後、恒例ですが研究室にて修士課程の卒業式がフランクなかたちで開催されました。

修士卒業証書授与

卒業生の皆さん
この4年が短かったと感じている人もいると思いますが、人生で何かを4年かけてじっくり学ぶ機会はそうありません。ムサビという環境の中で、皆さんは自ら考えながら何かをかたちにする教育を受けてきました。これはムサビ卒業生の特別な力であると思います。迷ったとき、自信がなくなったとき、「他の人よりその訓練が出来ているんだから、大丈夫」と、ムサビを思い出し、自信を持って前に進んで下さい。仲間を大切に。

門2
以上 21期・会長 酒向 昇

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