建築ジャーナリズムの果たすべき役割とは-建築を批評することは必要なのか、あるいは批評すべき建築が不在なのか

第10回フォルマ・フォロセミナー

遠藤 信行

Nobuyuki Endo

14期/TOTOギャラリー・間代表/TOTO出版発行人・編集長

日時: 2014年4月19日(土)16:00〜18:00
場所: 武蔵野美術大学新宿サテライト
司会: 岩岡  竜夫(16期/東京理科大学)

4月19日(土)、遠藤信行さん(TOTOギャラリー・間代表/TOTO出版発行人・編集長)を新宿サテライトに迎え、第10回フォルマ・フォロセミナーを開催しました。遠藤さんは、ムサビ建築学科の14期生であり、セミナーには50名を超えるみなさんが集まりました。

「建築ジャーナリズムの果たすべき役割とは ― 建築を批評することは必要なのか、あるいは批評すべき建築が不在なのか」をテーマに、セミナー前半では自らの活動の紹介、後半は岩岡 竜夫(東京理科大学)を司会に、会場の参加者との対話が行われました。

 

講演中の遠藤氏

 

遠藤信行さんは、「永年にわたる建築展覧会・建築講演会・建築出版を通じての建築文化の向上と発展への貢献」として、2013年度建築学会文化賞を受賞されています。

 

日本建築学会賞文化賞受賞

 

「家型」のイメージ研究論文を坂本一成先生とともに書きあげ、「建築文化」で編集を天職と感じ、「TOTO出版」立ち上げに参加、建築メディアの歴史を概観しつつ、現在までの活動を紹介して頂きました。若者の文字離れは、本に魅力がないからだと、自らを律する一面も。静かな口調で、言葉で語ることの大切さを語られました。

 

建築メディアの歴史

 

後半の対話では、鈴木明先生をはじめ、学生からも建築の批評に関する質問、対話が行われました。作家の力を信じながら、編集者自らの感性に沿って多くの共感を得られる文化を発信し、人間の幸せに貢献する。メディアの役割について力強く語られました。

 

参加者とのディスカッション

 

新宿サテライトでの懇親会後、日付けが変わる直前まで日月会の仲間達の議論は続きました。

 

2次会