まちの使いこなし方をデザインする・リノベーションという手法
第13回フォルマ・フォロセミナー
大島 芳彦
Yoshihiko Oshima
27期/ブルースタジオ専務取締役
日時: | 2017年4月21日(土)16:00〜18:30 |
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場所: | 武蔵野美術大学デザイン・ラウンジ |
対談: | 小津 誠一(23期/有限会社E.N.N.代表) |
司会: | 鈴木 明(10期/武蔵野美術大学建築学科教授) |
第13回となる今年最初のフォルマ・フォロセミナーでは、リノベーションという手法で建築の再生やまちづくりに活躍するブルースタジオの大島芳彦さんに登場頂きました。
定員を超える約60名の参加者は、日月会会員、準会員(武蔵美建築現役学生)以外の参加者も多く、NHKプロフェッショナルでも取り上げられた大島さんの仕事への期待感や注目度合いが反映されたかと思います。
セミナーの前半は、リノベーションによる団地の再生、まちづくりなどを通して大島さんの仕事を豊富な事例やデータと共に語っていただきました。その語りは、優しい言葉づかいでありながらも、熱のこもったプレゼンテーションで、まるで落語家の独演のような大島節に引き込まれてしまうものでした。
なかでも「こと(ソフト)・もの(ハード)・時間(システム)」をデザインし、物語をデザインするという姿勢、不動産や建築を社会的存在として扱うことなど、建築のかたちのデザインを越えた活動とその哲学は、来場いただいたみなさんにとっても刺激になったのではないでしょうか。
後半は、ムサ美学生時代の引越や家探しの経歴、留学を経て設計事務所勤務を経て独立後リノベーションという仕事へと突き進んでいく経緯、在学中から変わらぬ建築家としての意志、各地での多彩な活動など、日月会でしか聞けないちょっとディープな内容も披露していただけたかと思います。
大島さんとは、個人的には学生時代から交遊があり、いまでも仕事や各地でのリノベーションに関わる活動を共にする仲間でもありますが、人前で対談というスタイルで話をするのは僕にとっても新鮮な体験でした。(日月会会長 小津 誠一)
今回、カリキュラムスケジュールとの兼ね合いもあり現役生の参加が少なかった点が悔やまれますが、またあらためて現役学生諸君も交えて大島さんと語り合える機会もつくれたらと思います。