2013年度『日月会シンポ』開催の報告

2013年10月26日(土)、ホームカミングデイに日月会シンポが開催されました。

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2014年、武蔵野美術大学建築学科は創設50周年を迎えます。

日月会では、これに照準をあわせ、科の50年を紐解き、これからの科の更なる発展を期待して、「課題」というテーマのもと、日月会シンポを数回に渡り開催していく予定です。

はじめに酒向会長より、上記挨拶がありました。

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今回は、その第一回目、1970年代前半から70年代末に学生生活をおくられた三人のパネラーにお越しいただきました。

山本幸正(7期)保坂陽一郎建築研究所 代表取締役

井上瑤子(11期)文化女子大学教授 アトリエ・ノット主宰

青山恭之(17期)アトリエ・リング一級建築士事務所主宰

司会進行は、小倉康正さん(18期)武蔵野美術大学建築学科講師です。

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シンポジウムは、前後半の2部構成。前半は、パネラーの方々から実際に設計された「課題」作品をご紹介いただき、ここから「課題」の特徴や出題者の意図を探っていきます。

青山さんは、1年生から4年生までの設計「課題」作品をご説明くださいました。そのまま建築可能なのでは、という精緻な矩計図に会場からうなり声が上がりました。

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井上さんは、3年時の坂本一成先生と4年時の竹山実先生の「課題」作品をご披露されました。それぞれの詩的な表現に魅了されるとともに、出題者の意図や時代的な特徴が見受けられるものでした。

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山本さんは、学生運動(全共闘)や万博の後、学生時代を過ごされた第一次オイルショックによる失われた時代について、ご自身のスタンスをご説明されました。また、出題者と学生との対話において、協働的に編まれたものとして「課題」が成立しているというお話は、テーマに深度を与えてくださったと思います。

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後半の第2部では、より抽象度を上げて、武蔵野美術大学建築学科の設計「課題」とは何かについて、クロストークで盛り上がりました。科の女子学生が多い現状について、これが「課題」にどのように影響しているのか、なんていう話にまで発展したのも日月シンポならではの光景です。

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シンポジウムの最後は質疑回答に充てられました。多くの質問が投げかけられ、予定の3時間の枠には納まりきらず、その後の懇親会で延長戦へ。盛況のうちに幕を閉じました。それでも終わらず・・・・・・。

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日月会では、今後も継続して「課題」をテーマに多角的にシンポジウムを開催して参ります。課題文=テキストに立ち返り、課題を通じて出題者の意図を読み込み、これに答えた学生の作品を鑑賞し、その背後にある時代性や、建築を主軸とした文化的状況を探っていきます。そしてこれからの武蔵野美術大学建築学科のあるべき姿、その青図を描いていこうと考えております。

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