新入生の皆様、武蔵野美術大学建築学科に入学おめでとうございます。日月会を代表して、4月4日に鷹の台キャンパスで行われた入学式に参加しました。あいにくの雨模様ながら例年になく参加者の多い入学式でした。
ムサビ恒例の演出された入学式です。巨大な半紙に武蔵野美術大学と題字を書いています。
場所を移して、建築学科の専任教授の祝辞に続き、祝辞を述べさせて頂きました。
父兄交えた懇親会、80人の入学生に対し倍以上の参加者がありました。最高入場者数です。
新入生のみなさん、ご両親様、本日は、ご入学おめでとうございます。みなさんは本日、学問としての建築を学び始め、長い建築人生を踏み出そうとしています。
美大の建築学科の学生は、先生たちと必至になって設計課題に向き合うことが最も中心的な学習です。その中で、解決すべき事が何で、どう解決するかという事を見つけて行き、それをあるかたちに残す訓練を積み重ねて下さい。広い意味での問題解決プロセスのトレーニングです。これが、一生使える創造力を、心の中に築くことになります。そして、これが、皆さん美大卒業生の重要なスキルになります。
もう一つ大切な事があります。それは、ムサビの中で美大の空気を身体にしみ込ませることです。
私は会長3年目になりますが、その3年間の経験の中で解った事があります。会って話をする機会が増えた先輩・後輩の卒業生は、皆、他学科の仲間や芸祭などを通じて美大生の自由な気分を醸成させてきています。それが社会に出た時に、状況に流されない強さとなって現れています。皆さんもそうなるために、是非学校で色々な事をして下さい。そして社会に出る時には、堂々と「美大出身」ですと言って下さい。
みなさんのこれからの4年間が実り多い日々となられますよう、心よりお祈りいたします。
日月会会長 酒向昇(21期)