第18回日月会賞開催
7月11日土曜日、13:00より20:00まで、第18回日月会賞審査会が開催されました。
エントリー作品数は40作品、昨年の38作を上回り、年々増加しています。参加して下さった3年生の皆さん、長時間にわたり真剣に審査くださった審査委員の皆様、本当にありがとうございました。
3年生前期の課題は、源/笹口先生・河野/原田先生・高橋/川口先生・鈴木/常山先生の4スタジオです。
高橋スタジオは、連続課題「都市の環境単位 ー 繋がる建築」
河野スタジオは、昨年に引き続き「鎌倉コンプレックス」
源スタジオは、「建築のタッチ ー くにたち美術館」
鈴木スタジオは、1分の1断面を提出物とした「身の丈の家」
と、様々な課題が揃いました。
本年の審査員は、昨年の竹山賞受賞者 七田さんと、様々な世代の建築家の卒業生に集まって頂けました。
審査委員:七田紹匡(21期) 12回竹山賞受賞 自然農法を柱に持続可能な生活のための建築セルフビルド
審査員 :黒田和司(7期) NEU総合計画事務所主催 JIA神奈川副代表
浅利幸男(27期) ラブアーキテクチャー一級建築士事務所主宰
佐々木将(29期) 槇総合計画事務所所属
伊藤友紀(40期) 伊藤友紀建築研究所主宰
今年は、審査員の方は13時より審査開始しましたが、授業の関係でほとんどの学生が14:30からのプレゼとなりました。
今年の審査員の方たちは、事前によく課題の読み込みをして頂いており、学生が課題にどのように応えていったのかを先生のように丁寧に聞いて下さいました。思考過程の明瞭さ、自分のしたい事が如何に表現されてか、足りないところは何か・・・。学生全員のプレゼを聞きたいが、時間が足りない!!、審査員の皆さんもへとへとです。
15時を超える頃には、審査員以外の多くの先輩達もぞくぞくと参集、プレゼをする学生とそれに対し意見を戦わせる審査員の熱気で、ギャラリーは息苦しい状況に・・・。
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熱気溢れる会場、1次審査風景
1次審査は、純粋に投票の得票数で、上位12作品が選ばれました。
最初に、約2分各審査員の意気込みが示され、2次審査スタートです。
自らが推薦する作品の良い点を解説、選ばなかった作品の弱いところは何か、議論は白熱します。
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2次審査風景
今年は、スタジオ毎の課題自体の難易度の違いや、課題そのものの解釈の多様性にまで言及、出題教授に出題の意図を聞く場面もありました。
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審査員に源先生回答する
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審査会場学生
受賞者と受賞作品を発表します。
太陽賞:渡邊和 RHYTHM
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渡邊和 RHYTHM
フォリーによる空間スタディーを、美術館の空間化につなげる明快さと作品のクオリティーから太陽賞に輝きました。
満月賞:伊藤愛希 岡の下の美術館
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伊藤愛希 岡の下の美術館
岡の下という単純なアイデアの中に、住宅レベルのスケール感を持った空間を展開する展示スペースのあり方に、満月賞。
三日月賞:重名秀則 記憶の重層
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重名秀則 記憶の重層
国立の調査から始まるレンガを通した物語に、構造や美術館空間の多様性まで建築化した力量に三日月賞。
審査員以外の当日参加の全卒業生の投票で決まる新月賞:井手彩乃 距離感の積層
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井手彩乃 距離感の積層
集合住宅の明快な分析から空間構成、正当的設計手法とそれを着実に建築化した作品は、多くの表を集めた。
七夕賞:松田聖人 青空の家
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松田聖人 青空の家
学生が学生にエールを送る、昨年の日月会賞受賞者による賞です。
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七夕賞授賞式
表彰式では、もう一つの日月会賞として、2年生対象の明会賞の受賞式も行われました。
受賞されたみなさん、おめでとうございます。
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七田審査員長、総評
執行部と研究室の日月会賞スタッフの皆さんお疲れさまでした。雨の中かけつけてくださったOBの皆様、多くの皆様のお力で今年も無事に開催できましたことを心から感謝いたします。
多くの力作が片付けられ、
2次会も65名定員のお店を貸切、1年生も交えて反省会。
お疲れさまでした。
日月会会長 さこうのぼる(21期)