2017年1月19日〜22日までの日程で、武蔵野美術大学 卒業・修了制作展が鷹の台キャンパスにて行なわれました。大学キャンパス全体が華やかさとエネルギーを感じる展示会場となっていました。
2017年1月21日、本年より始まった長尾賞の授与式が行われました。長尾賞の趣意文を転記します。
武蔵野美術大学建築学科および日月会では、これまで実施してきました「武蔵野美術大学 芦原義信賞」(2013年度まで)、「武蔵野美術大学建築学科 竹山実賞」(2015年度まで)に替わり、今年度からは長尾重武先生を審査委員に迎え「武蔵野美術大学建築学科 長尾重武賞」として賞を継続いたします。同賞は、武蔵野美術大学建築学科で長年にわたって教鞭をとられ、その間に武蔵野美術大学学長に就任されるなど、建築学科にとらわれない活動をされてきた長尾重武先生の功績を称え、ご自身の選定により授与される賞です。賞の対象は建築作品にとどまらず、研究、活動も含みます。
アートイベント、本、建築など多様な応募がありましたが、その中で長尾先生が選ばれたのは、
「実測学校」
受賞者:朝比奈ゆり(1985学部卒業)
小倉康正(1988院卒業)
田邊寛子(1998学部卒業)
中村文美(1999学部卒業)
寺阪桂子(2001学部卒業)
選評:実測という行為は、対象を理解するための最も直接的で、しかも、図面化する活動を通じて、対象を認識し、その結果人々にそれを知らせる行為である。そのことだけでも大きな価値のある行為といえるが、今回の「実測学校」は、さらに、その進め方に広範で豊かな内容を込め、まちを読み、考え、建物を感じ、人と暮らしを考え、まとめ、まちと持ち主に還す、という一連の行為を実施し、さらに広がって回数を重ね、建築学科学生、他大学学生、他学科学生とOB/OGの活動から、建築学科研究室、日月会、校友会を巻き込み、さらには地域住民、まちづくり協議までまきこんでいくという行動計画が優れていると強く感じたので授与したいと考えるに至った。さらに今後の発展を期待したい。(長尾重武 ながお しげたけ)
来年からの応募者は、更に多様な応募作品や活動の中から選定されることになるでしょう。
午後からは第2部として、卒制選抜講評会が盛大に開催されました。
30名の専任・客員・非常勤の先生方による投票による合議(1次審査・1次選抜12名のプレゼン・2次審査)を経て学科賞(金・銀・銅・奨励賞)・学校賞(優秀賞)が決定されました。詳細は、学科HPをご覧下さい。
上位3名の作品をちらっとお見せいたします。
図面・模型・プレゼのレベルの高い12点が2次審査に残り、その中から学科賞(金・銀・銅・奨励賞)が決まりました。皆さんの活躍に期待します。
今年も建築学科最大のイベント建築祭は、静かに終わりました。
以上 21期・会長 酒向 昇