7月2日・3日に開催された、校友会総会・MSBサミットならびにに地域フォーラム「アート&デザイン2016愛知」 ~おわり の はじまり そしてMIRAI に参加してまいりました。
地域フォーラム「アート&デザイン2016愛知」は、大江宏設計の名古屋能楽堂にて開催されました。オープニング SPECIALとして能楽師 和泉流狂言方 十四世 野村又三郎さん の格の高い狂言が披露されました。本日オリジナル演目との事こと。
まずは、「なるほど・ザ・城と能舞台」と題して、日月会会員であり竹林舎建築研究所代表の木岡敬雄氏より、能舞台の成立から名古屋城まで、室町時代に始まるものつくりのはじまりが語られました。名古屋城には、能舞台は2箇所あり、公的な舞台は土間で、家族用の舞台には床が作られていた。其れは能の成り立ちからきている・・・。謎解き的に講演は進行しました。
第二部は、「エゴからエコへ、そしてエネに向う自動車デザイン」と題してトヨタを中心としたものつくりの中で、デザインを切り口に自由闊達に活躍する先輩たちの思い出話とMIRAIについてシンポジウムが行われました。車の街名古屋を感じる元気いっぱいのお話です。
稲垣典世氏(トヨタ自動車(株)先進技術開発カンパニーデザイン開発部 主査)
片岡祐司(名古屋芸術大学デザイン学部教授)
木村徹(川崎重工業(株)MC&E チーフ リエゾン オフィサー)
建築のデザインは、詳細な部品の成り立ちから機能までエンジニア領域も含め掌握し、模型などでの検証も含め自ら行います。それに対して工業デザイナーは、エンジニアリング中心にデザイン自体を分業していきます。デザイナーが引いた線がクレーモデラーの協力 によって初めてデザインとして立ち上がってくると。
丸っこい車の登場は、ツールの変化によってデザインが変化して来たからだとの指摘もありました。私は、ニワトリが先か卵が先かとは思いましたが。
未来のバイクのプレゼンテーションの後、「明日の常識今日の非常識」変化への対応力の大切さを締めの言葉に、閉会しました。
翌日、MSBサミットと総会が行われました。「熊本地震への支援報告」に続いてのディスカッションでは、兵庫、宮城、熊本の支部の代表の方が被災経験を語り、災害に対して校友会は何ができるかグループディスカッションが行われました。ここでの協議は、今後の本部会議に反映されます。
2日間に渡る、年に一度の校友会最大のイベントは、盛況の内に閉会となりました。
以上 21期・会長 酒向 昇