2012 校友会総会@仙台 参加報告

7月7日・8日に開催された、校友会総会ならびに地域フォーラム+関連イベントに参加してまいりました。

今年は、被災地を会場にといういことで、仙台に各支部の方々と校友会本部の方々を集めて、「アート&デザイン2012東北 ーワタシノデキルコトー」と題したいろいろなイベントが行われました。

■大会1日目(2012.07.07)のスケジュールと内容
10:00    仙台駅または仙台空港集合
10:30-14:00 石巻被災地視察
16:00-17:30  地域フォーラム第一部「被災地での美術活動」
1.活動報告
宮本武典氏:東北芸工大での活動
畠山敏氏+宮野一男氏:仙台でのグラフィックデザイン活動
蛭田憲一氏+豊原みどり氏:「私と支援」について
2.大学の取組み
林家たい平氏(映像出演):「石巻支援アート押しプロジェクト」
17:50-19:00 地域フォーラム第二部「これからを展望して」
パネルトーク+ディスカッション:司会/中島信也会長
西田光男氏:「被災地における恐竜ファミリー展示」を通して
加川広重氏:「被災地の巨大水彩画制作」を通して
+ 宮本武典氏+畠山敏氏+宮野一男氏
20:00-21:00 懇親会

1日目は、あいにくの雨の中、被災地石巻の見学からスタート。
1年4ヶ月経った石巻沿岸部は、瓦礫がきれいに片付けられてはいるものの、その瓦礫はそれぞれの場所に移動されているということであり、その後の瓦礫処理はいまだに未解決状態。その現状がよく分かりました。

また、有名となった「門脇小学校」はいまだに津波と火災の惨状がそのままの状態。
今後これはどうするのか、アートの力でこの辛い記憶を残していく方法はないものだろうか・・と思ったしだいです。

石巻日和山公園から被災地の現状を見る

海岸線には車や瓦礫がうず高く積まれている・・それを防潮堤にしているかのよう

有名な看板の前で

門脇小学校のいま

門脇小1階の惨状  津波、さらに火災のダメージ

午後のフォーラムでは、被災地や地元での様々な活動が紹介されましたが、「それぞれのスタンスで活動をすること・・ワタシノデキルコトを真摯に淡々とやり抜くこと」の大切さを考えさせられるものでした。

地域フォーラム会場

 

■大会2日目(2012.07.08)のスケジュールと内容
9:00-10:30 総会
11:00-12:00 特別講演会 結城登美雄氏:「三陸・海辺の暮らし再生への道」
12:15-14:30 msb!サミット
1.支部報告/岩手支部、福島支部、日月会
2.グループ会議/12グループに分かれて 「明日へのメッセージ」を協議
3.グループ発表
4.総括/中島会長

2日目は、まず総会が行われ、会長・本部役員からの報告・計画案(予算案含)があり、協議の結果議案全てが承認されました。
日月会からは、昨年同様、芸祭期間中校友会が使える場所の確保をお願いしました。現状では難しいとのことでしたが、引続き検討していただくことです。

2日目の会場風景

結城先生の特別講演では、三陸沿岸部の伝統的な沿岸部の暮らしと生業を、民族学的な視点(結城先生は宮本常一先生に師事されていたとのこと)から、それが失われたとき、どのように再生していくべきなのかを丹念に教えたいただきました。

外から見てイメージしているだけの復興は、地元での復興にはつながらない・・
実に頭に響くことばでした。

そのようなお話の後、支部報告で日月会も「311サポート・フォロ」での活動報告をしましたが、どこまでその活動の意味に説得力があったのか・・実に疑わしくも思えながらも、身の丈に応じた「ワタシノデキルコト」を話し合っていく機会は無駄ではないと思ったしだいです。

その後のグループ会議では、各テーブルに分かれて、6~7名が大きな紙を前に「明日へのメッセージ」を掲げるべく話し合いました。
各テーブルには、被災支部の方が必ずいるので、外から目線のメッセージは否定されつつ真剣な議論が展開されました。
美大を出た私たちが、何をメッセージとするのか・・各班から様々なメッセージが 発せられました。

グループ会議後のグループ発表

そして最後に、中島会長からの「今日の話合いを各支部に持ち帰って、さらに話を広げていってほしい」という総括で、大会が締めくくられました。

以上、仙台で行われた総会+関連イベントは、その開催の意味を十分に果たしたものであったように思います。

日月会でも、 「311サポート・フォロ」他で、今後も被災地支援を考え・話し合っていきたいと思います。
今後とも、皆さんのご参加・ご協力を期待しています。

会長 更田邦彦

 

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