オガワヒロシ個展

同期の小川弘さんから、個展の案内をいただきましたので、転載します。


オガワヒロシ 色鉛筆画展 風景色3
11月24日(水)~11月30日(火)
ギャラリーダダ そごう横浜店9F市民フロア階
AM10:00~PM7:30 AM10:00~PM4:00(最終日)

3回目になりました色鉛筆画展ですが、今回から横浜という事もありローカルなテーマで展示いたします。クライアント向けというより時代に逆行した通りすがりのシニア向けでこのギャラリーを選びました。


15:iwashita
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保坂邸見学

去る11月17日(水)に、「日月進歩  第1回」のパネラーでお越しいただいた真壁智治さん(2期)が「住宅特集」で連載企画している「建築家自邸からの家学び」の取材に同行して、保坂先生のご自宅「南柏の家」を見学させていただきました。
http://www.hosaka-aa.co.jp/works2/19591974/001/index-001.html
ちなみに、保坂邸の調査担当は、16期の岩岡竜夫さんの研究室(東海大)です。

木の陰に見えるベンガラ色の外観 実にコンパクト

1961年の竣工後、1981年までの20年間に4回の増改築を経て現在に至っているとのことでしたが、2.1m x 3.6mの木造ユニットで構成されているため、合理的に増幅してきたその姿は実にチャーミングなものでした。
(手前の住宅に比べるとそのコンパクトさがよくわかる)

リビングでの保坂ゼミ風景 正面右から、保坂先生、岩岡氏、真壁氏

初期の設計時から現在に至るまでの経緯について、私たちや学生の質問に大変丁寧にお答えいただきました。
保坂先生のお元気なご様子を拝見し、 時間の蓄積したすばらしい空間において、私たち一同実に楽しい時間を過ごさせていただきました。
先生、奥様、ありがとうございました。

来年4月に開催される、保坂先生の「フォルマ・フォロ セミナー 第4回」も期待しましょう。
「住宅特集」の掲載も。
16期 更田邦彦

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奈良寮でイベント?

先週末に奈良ー京都へ行って参りました。
紅葉に飾られた日本の古都はやはりすばらしい・・
恥ずかしながら、法隆寺を訪れたのは35年ぶりでありましたが、期待以上!ホント感動もんでした。

法隆寺の塔と金堂:非対称のものが並んで建っている風景が不思議

特にスケールは、実際に見ないと分からないものですが、伽藍全体は思っていたよりも小さく、中門をくぐって回廊に囲われた感覚がとてもよかったです。
1,400年前に建てられた建築を見て、人間は何ら進歩していない、むしろ退化しているのではないかと思った次第であります。

二月堂の舞台から見る東大寺の風景

奈良では、私の1期下(17期)の後輩 、木本之宏さん(奈良市内で設計事務所を主宰)にご案内いただいたのですが、彼からムサビの寮が奈良にもあるのを聞き、今度現役を巻込んだ何かのイベントを奈良でやろう・・という話が持ち上がりました。
いかがなものでしょう?
興味のある方は、ご意見などお聞かせください。
ムサビの寮の案内サイトも要チェック。(OB:¥2,500/1泊)
http://www.musabi.ac.jp/gakuen/office/welfare.htm
16期 更田邦彦

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キクぽけっと

茨城県笠間市で開催中の「笠間の菊まつり」でオープンスペースの提案を行いました。

参加したのはムサビ建築学科の学生7人と私(小倉18期)です。

笠間稲荷神社(日本三大稲荷)を中心としたお祭りは今年で103回目。長い歴史を誇ります。

笠間市では従来からの鑑賞菊や菊人形だけではない菊のディスプレイのありかたを模索中、美大の学生さん達に新しい提案をしてもらえたら・・・ということで我々がかかわることになりました。

参道脇のスペースを設置場所に選びました。約170鉢の菊の鉢植を使用しています。

タイトルは「キクぽけっと」。花壇と休憩所を兼ねた提案になりました。

「笠間の菊まつり」は11月23日(火)まで開催されます。

http://www.kasama.or.jp/event/event13.html

小倉康正:18期

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「日月進歩・第1回」開催報告

去る10月30日(土)、迫り来る台風14号の中、日月会シンポジウム「日月進歩・第1回」が開催されました。

今回が第1回目となるこのシンポジウムは、日月会の「ホーム・カミング・デイ」(芸祭期間中に建築学科OBOGが母校に集まる機会)の復活企画として計画されたものです。
第2回「断面展」(OB作品展のことで過去1996年に開催された)の開催という企画から出発して、執行部会ならびに(仮)代表者のフォロの協議を重ねながら「建築学科創立50周年に向けて 日月会が何をすべきか?」を考えていくための機会として、その開催準備が進められてきました。

台風14号の接近に伴い芸祭自体の開催が危ぶまれる中、当日の朝、芸祭の開催決定を受けて、日月会「ホーム・カミング・デイ」も開催決定!
ホームページでその旨を発表し、執行部メンバーが会場の建築研究室に集まり準備に取りかかる中、 芸祭実行委員会から「午後2時をもって芸祭を中止する」旨の発表が・・・
それでも助手の長嶋さんの交渉により、何とかシンポジウムのみは予定通り(13:00~16:00)開催できることになったのでした。

そんな経緯がありながらも、学生を含めた20名ほどの参加者を集め、パネラーとしてお越しいただいた、小倉康生さん(18期)の司会のもと、第1部では、竹中司さん(28期)、笹口数さん(20期)、串山久美子さん(15期)、真壁智治さん(2期)の順番でそれぞれのプレゼンテーションが行われ、第2部では「自分の活動とムサビ建築との関わり」といったテーマを前提に、淡々としながらも熱いクロストークを展開していただきました。

台風にも関わらず徐々に参加者が集まる

第1部はパネラーの活動紹介プレゼンテーション

竹中司さんのプレゼ

笹口数さんのプレゼ

串山久美子さんのプレゼ

真壁智治さんのプレゼ

第2部の風景

今回は、企画側の意図として「直接建築の仕事をしていない方に、現在の活動とムサビ建築学科で学んできたこととの関わりについて語っていただきたい」という趣旨もありこのような人選とさせていただきましたが、それぞれパネラーの皆さんのお話がホントに面白く実に勉強になりました。(私だけではないはず)
日月会にはすばらしい人材がたくさんいらっしゃること、そして改めて日月会の奥の深さを実感した次第であります。(会長の資質として失格!)

以下、クロストークの中での皆さんのお話の一部(極めて断片的)を紹介します。

小倉:現在の都市の魅力はなんなのか?  最近の建築は、環境・人間からどんどん遠ざかっているように思うが・・(問)

竹中:現在都市解析はますます進んでいるが、その使い方が曖昧。デザインという行為の中に工学が必要とはなるが、それらは最終的にヒューマンなところへと戻っていくべきである。
ムサビ自体がイノベーションな環境であり、学生自らそれを失わないようにすべきだと思う。

笹口:情報を何かに置き換えてそれをいかに消していくか・・といういことが今の自分の表現方法。その抽出の仕方に私個人の経験が大きく作用している。
ムサビには4年間を通して設計の授業があり、それらをこなす中で情報を統合するといった経験が築かれたように思う。

串山:場を作る装置を作っている。そこで繰り広げられる、装置と人間の相互作用に関心がある。結局人間が一番難しい対象で、どのようにインターフェイスを作るかが問題。
ムサビでは、イメージ世代そのままに建築を見ていたが、卒業後工学系の人達と接しながら建築の見方が変わっていった。

小倉:三人に共通する部分は、都市や人間の中に見えるものの中からある対象を取り出すこと、そしてその取り出し方にあるのではないか・・

真壁:我々の時代はプラグマティックなことが建築教育の目的で、過去のインテリジェンスがその前提にあった。これからは建築を考える上でそのような前提を離れて、皆さんが展開している「先端」に向かう必要があるのかもしれない。
しかし、これまでムサビのコアになってきたこと、さらにこれからもコアになるべきことは、人間の知覚をベースにものを捉えることなのだと思う。

・・・白熱した第2部のクロストークが続く中、残念ながら時間となり(学校側からの退去命令もあり)、その後は国分寺のとある居酒屋に場所を移して第3部へとなだれ込んでいきました。
第2部までの参加者ほぼ全員に引続きご参加いただき、大盛り上がりの懇親会となったことは言うまでもありません。

以上が、シンポジウムの概要報告ですが、上記の内容ではよく分からん・・というご批判も多々あると思いますので、参加した皆さん、パネラーの皆さん、ツッコミを含め是非ともコメントをお寄せください。
また、今後徐々に詳しい報告が日月会のHP・会報などで掲載される予定ですので、 それらについてもチェックしていただければ幸いです。

最後に、台風接近にもかかわらず参加いただいた会員の皆さん、源先生、本当にありがとうございました。
それから、準備に協力いただいた助手の長嶋さんと菊池さん、 学生さんに感謝です。

8号館に吊るされていた展示

写真撮影:冨重法生

次回も、建築学科50周年に向けてのシンポジウム「日月進歩」が進化系で開催できるよう執行部一同頑張ってまいります。
そしてそれが、今回同様(参加人数では今回以上に)実りあるものとなりますよう、会員の皆さまのさらなるご協力・ご支援を、切に、お願い申し上げます。

会長・16期 更田邦彦

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