もうひとつの美術館

「もうひとつの美術館」で開催された企画展「花と月と時と・Spring of Tokyo」を見てきました。
「もうひとつの美術館」とは、私の同級生の梶原紀子さんがNPO法人を立上げて運営している、アウトサイダーアートを展示するための美術館で、栃木県の那須郡那珂川町(馬頭温泉郷の近く) の廃校になった小学校の木造校舎を再利用した、実に手作りな美術館であります。 http://www.mobmuseum.org/
それ故にといいますか、梶原さんたちが10年にわたり目指してきた結果と言えるのでしょう、建物全体が作品たちと自然に折り合った空間と場を作っております。

建物正面で金次郎君が出迎えてくれます。やはり彼がいなくては・・

今回で4回目か5回目の訪問でしたが、今回もまた、この環境と空間、そして作品のパワーと美しさに、かなり“やられて”帰ってまいりました。
皆さんも馬頭に行った際は、「広重美術館」(設計:隈研吾)「いわむらかずお絵本の丘美術館」 (設計:野沢正光)のみならず、この美術館にも是非とも立寄ってみてください。

それから、館長の梶原さんには、今年の進路相談会にパネラーとしてお越しいただき、日月会としても大変お世話になりました。
ちなみに、ご主人もムサビ建築のご出身(その後芸大)でして、現在、宇都宮大学教育学部 美術教育専攻の先生をしておられます。

メインエントランス 奥はカフェ

エントランスホールの鮮烈ポップアート! まずこれにヤラレます。

廊下のギャラリー 懐かしい木造空間にこのコウサクな感じが実にマッチしています。

こっちは展示室(教室)をつなぐ廊下 木のにおいと床のきしみ音がなんとも・・

カフェ(多目的ホール) 懐かしい文化祭の感じ。

ミュージアムショップ 突然、実習で来館した「医療福祉大」の学生さんたちで大賑わい。梶原さんも(左)も大忙し。

ワークショップ時の作品もいたるところに並んでいます。

カフェに置かれた記帳用の机と椅子 ついつい書きたくなるのは古い世代か・・

車で5分くらい行った林の中に「いわむらかずお絵本の丘美術館」があります。

16期 更田邦彦

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SIRAI,いま 白井晟一の造形

造形大学の方から案内をいただきました。建築家白井晟一氏の展覧会とシンポジウムのお知らせです。6月19日に開かれる「シンポジウム第1部:白井晟一の生きた時代」には長谷川堯先生が司会として参加されます。シンポジウム申込の締め切りは6/5です。詳しくはこちらに掲載されています。

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今日のムサビ

10号館前の芝生広場です。
芝生広場

芝生広場

南東角にある針槐の大木が、毎年たくさんの種を撒き散らし、今頃になると芝生のあちこちに、こんなのが顔を出します。芝刈りのときに、一緒にみんななくなっちゃうんですけど、どっかにこっそり移植しちゃおうか?
15:iwashita
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満員御礼

4月24日武蔵野美術大学新宿サテライトで、竹山 実先生を講師に迎え『フォルマ・フォロ セミナー第2回』が開催されました。入場者数149名。会場の椅子を全部使っても足りないほどでした。先生が学生時代から最近まで参加されたコンペ記録について、貴重なスライドを使い解説いただき、実作とは違うもう一つの竹山ワールドを堪能することができました。

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グリッドの森[04] 改修前の4号館を歩く

ムサビの学生たちは、カビのようなものだ。

というのが4号館を撮影していて感じていたことです。

あるいは、カビの媒介者。こちらの方が正しいのかもしれません。

いずれにしてもそのカビはしつこくタフ、放っておくとどんどん侵蝕してゆくのです。

2008.02.28

写真はピロティの一角、

クローズアップされているのはその柱です。

4号館のピロティはキャンパスに開かれたフリースペース、

しかし同時に、カビの培養所(作品制作スペース)でもありました。

プレーンなチーズとブルーチーズ、好みは分かれるところです。

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